一から自分好みに育て上げることができる、リジットデニム。糊を落としサイズを安定させるためのファーストウォッシュは、その後の仕上がりを左右する大切な作業です。今回は、リジットデニムの洗濯方法や注意点をご紹介します。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

この記事を読むための時間：3分

リジットデニムとは？

デニム素材のジーンズは、製造過程の中で糊付けをされています。一般的にはその後ウォッシュがかけられて、のりを落とした状態で市場に出回ります。いっぽうリジットデニムは「生デニム」や「ノンウォッシュ」とも呼ばれており、あえてウォッシュ加工を施していない糊付けされたままのデニムのことを指します。

リジットデニムの楽しみ方は？

リジットデニムの魅力は何といっても、履き続けることで色合いや風合いが変化し、自分だけのデニムを育て上げられるところにあります。自分の理想のデニムに仕上がるまでには手間も時間もかかりますが、その分より一層の愛着を持って履くことができるでしょう。リジットデニムならではの色合いや雰囲気を楽しむことができるので、ヴィンテージ好きの人を中心に人気のあるデニムです。

リジットデニムに挑戦するときの注意点は？

リジットデニムを購入したら、まず最初に糊を落とし、洗濯と乾燥の工程を踏んでサイズを縮めてから履きましょう。糊を落とさないまま履き続けて自分の好みの場所にアタリがついても、一度洗濯するとサイズが変わってしまうので、アタリの位置は元の場所からずれてしまいます。あらかじめ糊を落として、サイズを安定させてから履き始めることで、自分の体型に合ったきれいな色落ちやアタリを作ることができます。

リジットデニムの洗濯の方法は？

ここでは、リジットデニムの糊落としをする手順を解説します。

リジットデニムの糊落としに必要なもの

 

・デニム

・大き目のたらいやバケツ

・重しになるもの

・40～50℃のお湯

リジットデニムの糊を落とす方法

 

①大き目のたらいやバケツを準備して、その中にたっぷりのお湯を入れます。

➁デニムをお湯に浸けて、十分にお湯を含ませます。デニム生地の間や折り目、ポケットなどに空気が含まれたままだときれいに糊が落ちないので、何度も容器の底に押し付ける形でお湯に浸してください。

③泡が出てこなくなったら、重しで浮いてこないように押さえて、2時間程度放置しましょう。

➁デニムを裏返し、洗剤を入れずにすすぎと脱水を行います。

 

※お風呂の浴槽などでこの作業を行うと、インディゴが色移りしてなかなか取れません。色がついても構わない容器を準備してください

※洗濯機で洗う際は、色移りしてしまう可能性があるので、他の洗濯ものとは一緒に洗わないでください。デニム単独で洗うと、摩擦によって生地を傷めてしまう場合があります。心配であれば不要なタオルなどと一緒に洗ってください。

リジットデニムを乾かす方法

リジットデニムの乾かし方によって、仕上がり具合は異なります。ここでは、干す方法と乾燥機にかける方法をご紹介します。

干して乾かす方法

生地のダメージと色合いの変化を防ぐために、直射日光を避けて風通しの良い日陰に干しましょう。干すときには、デニムの形をしっかり整えてから乾燥させてください。裏返しで干すと、ポケット部分にも風が当たって乾きやすいのでおすすめです。また革パッチがダメージを受けるのを避けたい方や、かための仕上がりが好みの方は、自然乾燥をおすすめします。

乾燥機を使う方法

強力なコインランドリーの乾燥機を使って乾かすと、干したときよりもふんわりと柔らかい仕上がりになります。また回転しながら熱風を当てることで毛羽立ち感が出るので、おしゃれな風合いを楽しむことができますよ。

まとめ

いかがでしたか。リジットデニムの洗濯方法や、糊落としのポイントをご紹介しました。生デニムを買ってきて、ファーストウォッシュをするときは少しドキドキしますが、ポイントさえ押さえていれば心配はありませんよ。ぜひ今回の記事を参考にしていただき、世界にたった一つしかない自分だけのデニムを育ててみてくださいね。